2016年5月28日

5/27 U23日本代表vsイングランド

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トゥーロン国際大会

U23日本代表 0-1 イングランド代表
15 ルイス・ベイカー(イングランド)

まずスタメンを見て驚いたのは、喜田がCB起用されたことです。ギニア戦ではSBをやらされ、今度はCBですか。。。まぁ酷です。守備力を買ってということでしょうけど。喜田自身はユーティリティを評価されていることについて前向きに考えているはずです。オリンピック本戦に出場するためにも、どんなポジションであれアピールを続けていく必要があります。

強豪イングランド相手にキー坊のCB起用。一抹の不安を抱えながら試合を見始めましたが、不安はすぐに無くなりました。喜田は、あまりに自然に入りました。

植田と共にラインを押し上げ、裏へのボールにも冷静に対応。対人でもどっしり構えてCBらしくまずは抜かれない・塞ぐ守備。私はなんの心配も要らなかったことをすぐに理解しました。

イングランドは全体的に大きく開いて、まずはポゼッションして出方を伺ってきます。いかにも格上を自覚していそうな、自信のある雰囲気です。

日本は局面でフィジカル勝負に持ってかれ、ペースを逃します。とりまオナイウに放り込んでいましたが、これで収まったら苦労はありません。

でも日本は受け身にまわろうとはしませんでした。前からの連動したプレスから、オナイウが前線で奪ってショートカウンタのシーンがありましたが、スピード感はイングランドに劣り、オナイウを追い越して攻撃に厚みを加えられる選手はいませんでした。

イングランドも前から積極的に囲いにきました。一人一人の寄せるスピードが速く、強度が高いので、日本は焦ってロングボールを蹴ってしまう。だらだらしているとパスコースを確保できなくなるのです。

イングランドの勢いにそのままへし折られるような失点でした。左サイドをえぐられると、メリハリの利いたドリブルに翻弄され、三丸がPA内で相手を倒します。PKであっけなく先制されました。イングランドチームは、力の掛けるべき時間帯を知っていました。

ダイナミックにサイドチェンジしたり、思い切り良く裏を狙ってきたり、深めにラインとって日本のプレスを回避しながら、ロングパスを一気に刺してきます。ピッチを広く使うダイナミックなスタイルは、まさにプレミアリーグで習得しているのでしょう。

喜田はとても忙しいですが、ロングボールへの対応でも本職のCBのような堂々としたプレーを見せます。

失点をすると、日本にもエンジンがかかってきます。遅い。それまでは、イングランドのブロック外で無難な横パスに終始→ミスから奪われる、という感じでしたが、まずは野津田からバイタルで浮いていたオナイウに縦パスが付けられ、オナイウがそのままシュートに持ち込みました。日本の初シュートは、GKの正面でしたが、力の入ったいいシュートです。

オナイウは日本がボールを保持できない時間帯から、常にスペースを確保してボールを受けようと、動き出しに努力していました。その結果生まれたチャンスが、この後の日本の攻勢に繋がりました。

俄然気を吐いていたのは野津田でした。次はバイタル狭い局面で、矢島とのコンビネーションから自らシュートでゴールを脅かします。前半の日本の攻めは野津田が中心でした。攻撃のスイッチを入れられる、荒削りですがいい選手です。

そしてこの試合最大のチャンスが訪れます。野津田が中盤で奪って、南野へ縦パス。南野は、華麗に相手CBをかわすとPA手前からフリーでシュート。惜しかったですが、バーの上でした。

徐々に自信をつけた日本が攻撃面でチャレンジするようになり、いいリズムが生まれていました。最初はイングランドをリスペクトしすぎていました。後から考えると、そういったところで先制点をまんまと取られたのがやはり痛かったです。

守備でも、危ないシーンは少なかった。前からのプレスで奪いきることはできませんが、イングランドの単調な攻撃にも助けられました。ロングボールからは、個人での突破が主ですが、日本は真ん中を締めて十分に対抗しました。

井手口は、すばやい出足と恐れ知らずのアタックで、チームを勢いづけるプレーでした。直接の実効性は高くなかったですが。

後半も日本ペースでした。高い位置、サイドで囲い込んで奪えるようになり、ショートカウンタのチャンスを作りました。

オナイウに替えて、原川力を投入。

井手口をアンカーに、中盤を逆三角形にしてさらなる攻勢をかけます。南野をトップに。南野は、後半キープ力でタメを作り、重要な役割を果たすようになっていました。

さらに矢島に替えて富樫敬真。南野は再び左サイドへ。南野がトップにいる間も、日本は野津田のクロスバー直撃などいいシーンを作りましたが、やはりサイドの方が南野はやりやすそうでした。

矢島はこの試合期待はずれに終わりました。明らかに貢献が少なかったです。試合終了後に解説員の福西さんが、矢島をこの試合でアピールの成功した選手として選んでいて謎でした。

敬真は、フィジカルの強さを見せて起点となったりもしましたが、いかんせんこの日は川崎コンビが酷い。大島と原川がロクな働きをしないのでいいボールがきません。

三丸にかわり、前田も入ります。最後のアピールだ!すべてを出し切れ!

引き続き南野を中心に攻め立てた日本ですが、とことんパスミスで自爆しました。

前田は一昨日から比べて、かなり積極性が増しました。ドリブルでの仕掛けと、SB裏へのいい動きだしで攻撃を活性化しました。しかし、分かりやすい結果は得られませんでした。

結局のところ、この試合、日本はちょっとバラバラでした。それぞれにやりたいことがあって、それぞれが体現しようとしました。オリンピックメンバーへの生き残りをかけて必死です。

日本はもっとコレクティブに、コンビネーションで崩すべきでした。それが日本の長所ですから。個人のアピールどうこうも、日本らしい攻撃あってこそのものです。

連携を確認する時間は、全くなかったと思いますが、自分たちのスタイルをはっきりとさせなくてはなりません。ピッチを広く使って一対一の勝負に持ち込もうとするイングランドに引っ張られてしまいました。その中で個人として効果を示せていたのは南野だけでした。

最後にマリノスの選手達についてです。

喜田は安定感を増しながらも、ボランチとして磨いた、奪いにいく守備・取りきる力をうまく応用しました。CBとして受け身にまわるべき場面では鋭い読みで体格差をカバーする一方、ポジションのブレイクから潰しにいく場面も作りました。本職ボランチの個性をみせようとする気概がありました。
ギニア戦でのSBのときもそうでしたが、すばらしい適応力とクレバネスです。個人的には喜田はオリンピックメンバー当確と考えていいのではないかと思います。直前にきて完璧なアピールに成功しています。

富樫もギニア戦では大車輪の活躍でしたし、オナイウと違って結果を残しています。おそらくメンバー入りするのではないかと思います。
前田は一皮むけた感はありましたが、今日のチャンスを活かしきれず、より厳しくなりました。

6月は鍛え上げられてきた3人をマリノスで見れるのが楽しみですね