2016年8月30日

8/27 横浜Fマリノスvs鹿島アントラーズ

2nd 10節
横浜Fマリノス 2-2 鹿島アントラーズ
28 鈴木優磨(鹿島)
45 伊藤翔(横浜)
80 斎藤学(横浜)
85 ファブリシオ(鹿島)

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東京戦ではガッカリの試合内容で敗れてしまいましたが、鹿島戦は気持ちを切り替えてアグレッシブな姿勢が出ていました。カウンターはマリノスの方が鋭く強力ですが、遅攻・ショートカウンタでは鹿島に水をあけられました。雨だけにね。

現状ショートカウンタは目指していないですが、遅攻は、いやせめてビルドアップの場面だけでも改善の余地は大きくあります。鹿島にバイタルエリアで奪われて何度ピンチを迎えたことか。

エリク監督は、いつも危機管理を最重要項目に置いていると考えられますが、今日の内容では到底満足いかないはずです。おそらく監督のやりたいことは全然できてなかったでしょう。

天純を先発させましたが、翔さんの同点弾の前でちょっと絡んだ場面以外で印象を残せませんでした。

マリノスも、鹿島も、サイドに強力なアタッカーがいます。斎藤学(左SH)と鈴木優磨(右SH)です。両チームともこの選手をどう生かすかが攻撃の重要なポイントです。

マリノスはカウンターで学を走らせました。鹿島は前がかりにプレスをかけてくるので、いつもよりカウンターが決まりやすかったですね。

しかも今日は2トップで厚みもあって、カウンターのシーンでは毎回本当に興奮させてくれました。

結果的に学のドリブルが最強すぎて、一時は逆転までもっていきました。耐えるところは耐えて、一発で決めきったこの日のマリノスは勝ちに値しました。

でも、システマチックな攻撃はやはり鹿島に分がありました。

鹿島
image by SKyperfectv

鹿島は、金崎ムーのチームです。

金崎ムーが前線から降りてきた位置で関与して、キープしたり、さばいたり。金崎が安定して時間を作ってくれるので、鈴木優磨は高いポジショニングを保てるし、土居聖真は上がっていける。

その二人が高いポジションを取れるので、ネガトラですぐにプレスいけるのが肝です。マリノスのSBはこの二人・プラス赤崎秀平のプレスに相当苦しみました。

前半のムーのプレー、独特の気持ち悪いステップでマーカーを外す動き・縦パスの呼び込み・味方への正確な落とし(しばしば強引。そこがまた良い)・鬼キープ。

どれをとってもサッカーセンスがキラキラすぎて眩しかった。彼は天才。 

ムーの動きを支えるのが右SBの西大伍と、左SH土居聖真の中に絞ってくる動きです。

ボランチには小笠原と柴崎、パス供給が得意な二人を並べる。

遅攻を得意とする鹿島にとってはいくら4-4-2とはいえ、中盤を厚く、ビルドアップを安定化するのは大切なこと。

守備の時も、マリノスの遅攻は「CB→SB→真ん中→サイド」の流ればかりなので、真ん中のところで狩られてショートカウンタを浴びました。

マリノスは天純が高い位置を取りました。でも鹿島のハイプレスの前にそもそもビルドアップが分断されていたので、そこまで持っていけません。

マルティノスや遠藤とは違う特徴を出す必要がありましたが、サイドに執着しすぎました。守備に追われる時間も長かった。

つまり、お互いにアタッカーを高く保ちたいけど、そのための仕組みが整っていたのが鹿島でした。

前半のマリノスはどうしても押し込まれてしまいます。マリノスの選手は危ないシーンへの察知が優れているので、ヤバイ時は無理して止めます。

その結果自陣でのファールがたくさん取られました。

序盤にカウンターのチャンスがありました。

ファビオがドリブルで持ち上がり、サイド浅めからクロス。カイケくんが折り返してから学がドリブルで敵を引き寄せ、翔さんへ浮き球のパス。思い切り振りぬいたボレーシュートはクロスバー。

ファビオに渡る前に、カウンター起点になった翔さんのパスはかなりうまかった。空いてるスペース、それも味方が先に追いつきそうなところにボールを蹴りだして、自分はゴールに走りまくる。

翔さんに、単純なスプリントスピードがなかったとしても、十分カウンターサッカーの歯車になれます。

カイケくんと翔さんのコンビは良かったです。カイケーマンよりいいかも。

カイケくんのサバサバしたプレーに、翔さんは体を張って強度を与えてくれる。

先制点を与えるシーンもムーから。

中澤の守備テリトリーから祐三のテリトリーへと走りこむことでマリノスのゾーンディフェンスを逆手に取ったムーは、バイタルエリアでボールをもらいます。

周りのマリノスの選手はたくさんいるのに、安易に詰められなくなっている。

鈴木優磨のダイアゴナル・ランに完璧なスルーパスから流し込まれました。

中澤とファビオの間を通されるパスがマリノスの一番苦手。神戸戦の2失点目も、確かそう、ペドロ・ジュニオール。

鹿島のもう一人のキーマン鈴木優磨も強かったですね。見た目もフィジカルモンスターjr.って感じ(まだ20歳。若いからJr.)。

フィジカルモンスターJr.のキレのある動きについていけずに金井はファールばかり取られてました。ファビオもイライラさせられてイエロー。

マリノスの同点弾は、天純の周りに人が集まる、「天純と仲間たち」を結成して、今回はカイケくんも加わって起点になりました。

カイケくんの逆サイドへのロングパス展開は大変いい仕事でした。学のカットインシュートに翔さんがうまく合わせました。

学のシュートのスピードは速かったけど、それに合わせる集中力が翔さんにありました。

後半ややオープンな展開になると、中盤構成力で劣ってるマリノスにもスペースがでてきて、兵藤が攻め上がり始めます。

カイケくんと入れ替わるように左サイドの深くまで走り込んだり。やっとボランチに兵藤を入れた意味が出てきました。

私がスタジアムで感じた、後半に金崎ムーが沈黙したという印象は間違っていたかもしれません。

喜田と兵藤の間とか、すごいところにボール呼び込んで、そこから簡単にSH使ってワンツーで突破してきたり、持ち味出しています。マリノスの2ボランチに至近距離で挟まれながらも起点を作ってくるFWはそうそう居ない。

でも、前半の役割はちょっと捨てていました。

ムーへの警戒レベルは上がっていただろうし、ファビオが結構マンツーマン気味にムーのことをケアして思い切って潰しに行ったので嫌だったのでしょう。

それでムーは、後半は裏への抜け出しに切り替えます。消えたというより、方針転換。

(終了間際には、ムーの裏抜けから危ないシーンがありました。)

でもムーの起点がないと、両SHが高い位置まで上がるのが難しくなります。

だから後半の鹿島にプレスの強度が足りなくて、マリノスがポゼッションを回復したことに結びついています。

良くも悪くも金崎ムー次第。

ムーはやりたいようにプレーしたいけど、それでチーム全体のバランスに影響が出てしまう。

例えばこの辺が石井監督との確執に発展した理由かも。他のチームのことだし、ただの推測です。

48分。学が昌子の股を抜いて、昌子に体でブロックされたシーン。悪質ではないけど、やっぱりPKだと思う。

観戦時にも納得いかなかった。なんで学はこんなにもファールを取ってもらえないか。

後半は鹿島のミドルシュートがいくつか決定的でしたが、哲也のナイスセーブでした。強烈なミドルシュート打てる選手が何人もいるの、羨ましいなぁ。

天純に替えて、遠藤渓太。いつも通りに戻します。

遠藤も気持ちがこもったプレーでした。今日は迫力がありました。難しい体勢からでもパンチの効いたシュートを打っていたし、ホント、あとは結果だけ!(いつも「あとは結果だけ」だけど)

その後、カイケに代えて敬真を投入して、パスの貰い手だらけのバランスの悪い前線になります。カイケも天純も下げましたからね。

79分に、カウンターの流れで相手のミスから学が一人でやりきりました。週間ベストゴール?の逆転弾!完全にハマのメッシ!

DF二人を翻弄して、高速ドリブルしながらも、細かいテクニックとGKの位置まで把握する視野を兼ね備えています。

学が強すぎて、鹿島は左サイドバックをいじらざるを得なくなっていました。フィジカルモンスターJr.と西大伍が一つずつポジションを上げて伊東幸敏入れてました。

本当に、このゴールで勝ちたかった。

85分に金井と勇蔵を交代して守備固めに入ったマリノスは、その直後に同点弾を許してしまうという悲しさ。

いくら金井の守備が安定しなかったとはいえ、遠藤SBよりはさすがに金井SBの方が安心感あるのですが…

それにしても、中村俊輔・下平匠・中町公佑の離脱が苦しくなってきました。

エリク監督はカイケくんは2トップで使わなきゃをやっと受け入れたようです。

少なくとも俊輔が帰ってくるまではこれで良いのではないでしょうか。

金井はこの試合も攻撃面で特徴を出すチャンスが少なく、下平を待望させてしまっています。

後半のような展開では兵藤は活躍してましたけど、中町の空中戦が手放しがたいです。

もう明日にはルヴァンカップの大宮戦!家長の大宮。

怪我人どうこうよりも、過密日程の総力戦!

若手育成とターンオーバーのためのグループステージは終わりました。

決勝トーナメントまできたら、エリク監督もさすがに本気出すでしょう!

誰がスタメンか全然わかりません。久しぶりに勝利が見たい!