2016年7月20日

7/13 横浜Fマリノスvsヴィッセル神戸

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2nd第3節

横浜Fマリノス 3-2 ヴィッセル神戸
10 ニウトン(神戸)
55 ペドロ・ジュニオール(神戸)
57 カイケ(横浜)
85 中村俊輔(横浜)
91 マルティノス(横浜)

策士ネルシーニョ神戸との2ndステージ第3節は、興奮必至のミッドウィーク大逆転劇!

両チームとも無難な試合入りを考える中、神戸のレアンドロを中心に序盤に2度の決定機。さすがに焦って雑なロングボールが増え、過度に間延びしたのが前半マリノスの躓きの原因です。

レアンドロはフィジカルあるくせに機敏な動きをします。最初4-4ラインの間や両CBの間で彼を浮かせてしまい起点を作られました。

レアンドロのポストプレイのタイミングで、もう1人のFWペドロ・ジュニオールと、両翼の渡邊千真と小林成豪が中央に入り込んでくる仕組みで一度、そして藤田直之のロングスローへの対応で後手に回りもう一度、いきなり肝を冷やす決定機を与えました。

俊輔がいない時のマリノスは試合入りがあからさまに悪いです。

ここのところ守備からリズムを立て直すシーンが多いので、観る方もまだ慌てちゃダメだ!って思っていたところ、CKから先制されました。

マンツーマンの担当はファビオでしたが、完全にニウトンを手放してフリーでヘッドされました。神戸の時間帯にそのまま順調に許してしまった先制点。0-1

マリノスは序盤にレアンドロとペドロ・ジュニオールの2トップの怖さを見せつけられたので最終ラインの腰が引けていました。それに加えて、最近エリク監督は裏への抜け出しにやたらこだわっています。

敬真が忠実に任務を遂行しようと裏へのモーションを続け、チームとしても裏への意識が強すぎます。敬真の動き出しは、味方にもわかりやすいのでパスを出しやすい。それは初めてのチームに馴染む時に重要で、シンデレラストーリーの原動力になりました。でも敵にもわかりやすいらしくて、結構読まれています。神戸CB伊野波雅彦のようなクレバーな選手が読み切って、くっ付いてきます。

2つの効果で前線と最終ラインが乖離して、ずっと神戸にポゼッションを握られてました。いくらポゼッション抜きで結果が出せてきているとはいえ、俊輔システムよりは明らかに守備の負担が大きいですし、既に先制されてます…

見かねたエリク監督は、前半終わる前からベンチの俊輔に声をかけ、俊輔はウォーミングアップのため立ち上がります。

エリク監督裏への意識植え込みすぎたのでしょうか、悪い面が目立ってしまいました。

神戸はだんだん人数かけずにロングボール一辺倒になってきます。マリノスがボールを握るも、攻撃のバリエーションがなく、肝心のカイケと敬真もCBにマンマーク気味に処理されて何もできませんでした。マリノスにレアンドロは居ない。

DFラインのパスミスをマルティノスが奪ってチャンスに、GKと一対一になりますが、追いかけてきた伊野波を待ってから抜きにかかります。タッチが少し大きくなって、伊野波のスライディングが来たところでマルティノスは倒れますが、PKを狙って倒れたと判断されファールとってもらえず。

伊野波のスライディング自体は不用意ですが、マルティノスには触れてないように見えます。どちらにせよ、マルちゃんこねくり回しすぎました。

マルティノスはよく相手のパスミスを独力で拾っています。観ている方も驚くような場面で集中して狙っているし、脚も早いし、いつか点になって報われるといいなぁ。

後半スタートと共に、敬真に代えて中村俊輔。

俊輔はいつも通りのトップ下の動き。4-4-2の延長で最近は多少セカンドトップ的に高い位置にとどまることを求められたりもするでしょうが、マリノスにおける俊輔の立ち位置はフォーメーション論というよりは俊輔システムとしか言いようがないです。

前半中盤で主導権を握れなかったので、より従来っぽい俊輔システムの構築を期待されていました。そしてすぐに効果は出ます。明らかに中盤でパスが回るようになりました。即効性すごい。

ロングカウンタで新しい顔も。相手CKからカイケがドリブルで持ち上がると、左サイドから駆け上がってきた俊輔に大きく展開。相手ブロックが未整備なバイタルで俊輔が前向いて仕事できます。さらに追い越してきた金井を利用するも、金井のクロスはDFにブロックされます。

中には中澤含めて多くの選手が走ってきていて、勢いだけじゃない、結実までの蓋然性を感じさせるロングカウンタです。

しかし、CBの間から裏に走り込むペドロ・ジュニオールをフリーにしてしまった一瞬の隙を突かれ、ニウトンから綺麗にスルーパスが通ると、哲也の股下を抜かれてあっさりと追加点を取られました。

4バックだし、でも中澤とファビオは機動力のあるタイプではないので、これやられると厳しいのが現実。

その直後、俊輔を経由した厚みのある波状攻撃から、学のクロスをカイケがヘッドで合わせて同点に追いつきます。得点直後はどのチームも気が緩みがち。DFがカイケのマークの受け渡しに失敗したが故のゴールだったけど、すぐに取り返したおかげで逆転の希望が大きくなりました。

学は苦手なクロスからアシストを記録してしまいました!

俊輔は徐々にポジションを上げていき、攻撃の最終局面での関与を増やそうとしてきます。カイケと俊輔が交互に降りてきてゲームメイクが続きますが、イマイチでした。

クロスに対して俊輔がヘッドでシュートしたりしていましたけど、絶対に違う人の方がいいですね。ダブル組み立てのシーケンスもありましたけど、そりゃパスは繋がるよ!でも問題は最後のところ!俊輔が入って明らかにスムーズになったけど、課題は1stステージから変わっていません。

中町がPA内まで入ってこない限り前線リソースが足りない!やっとこさ入ってくると、中町自身がハイボールから惜しい反転シュート打ちました。

レアンドロへのクサビに対して前へ前への姿勢でインターセプト、後半はマリノスペースで進みます。

ネルシーニョは小林成豪に代えて三原雅俊、ニウトンをアンカーに4-3-3にして中盤の主導権を取り返しにかかります。中盤を厚く、相手の良さを消して、アタッカーのサイド幅ギャップ使ってショートカウンタ決める。ネルシーニョの俊輔対策。

依然ボールは保持できるものの、なかなか決め手を欠くマリノスは、金井に代えて遠藤渓太。中央堅いからサイドから崩そうということで、俊輔も積極的にサイドに流れて起点を作ります。

右サイドで祐三からのパスを俊輔がマーカーと入れ替わるように受けて、そのまま走り勝ち、最後はラインぎりぎり右足でクロス。まるで立派なサイドアタッカーのようなプレー!

そのクロスにマルティノスは、大ジャンプ!自分から高橋峻希の背中に乗り上げると、これを見た主審がなぜかPK宣告!笑

とりあえず、チームのためにがむしゃらに貢献する俊輔に感謝しておきましょう。

主審をフォローするなら、この少し前にレアンドロが肘でファビオの顎を殴る相当悪質な競り合いをしていました。イエローカードは出たけど、レッドでもおかしくない感じだったので、この時の悪印象があったのか?あとは、前半のマルティノスのPA内での微妙な判定の辻褄合わせとか?

俊輔は助走短いPKで、GKの逆をついて見事にゴールします!

いやー高橋峻希かわいそうだけど、PKは上手だったねー!…ん?やり直し?マリノスの選手がPA内に入ったとか言っていますが、もはや擁護のしようがありません。謎ww

集中しなおすのは難しいと思いますが、さすがの俊輔。今度はコースを狙いきってゴール。同点!

カイケに代えて翔さんの出番。

神戸はFWペドロ・ジュニオールに代えてDF北本久仁衛。ミッドウィークの連戦の疲れもあり運動量が下がっていた神戸。マリノスのポゼッションに押され、重心も後ろに下がってしまい、3トップ以外攻撃に絡めない状況になっていました。ネルシーニョはレアンドロだけ前線に残した5-4-1で、ほぼ引き分け狙いの采配。

一気に攻勢に出るマリノスは、俊輔の展開から学がドリブルでPA内までえぐって、中に速いボールのクロス。DFやらGKに当たってマルティノスの前にこぼれると、マルティノスが詰めてついに逆転!
すげーな三ツ沢!盛り上がっただろうなぁぁ!

終了間際、俊輔から前線でスプリンントするマルティノスへ縦パス一本で一対一のチャンスもありました。どんだけ走るんだマルティノス!こんなにファイティングスピリット見せられたらサポーターは応援せざるを得ないよね。

ミッドウィークの大逆転劇、俊輔の後半からの投入が抜群に効いていました。前半と後半でガラリとチームが変わります。俊輔はスター選手です。良くも悪くも自分の活躍出来る土壌を作って、周りを動かして、その中で最も輝くのは他でもなく俊輔自身なのです。

トップ下に俊輔がいる限り、相手チームは俊輔システムへの対策が必要です。でもそれだけではなく、俊輔が途中出場で出てくるとき、相手はそれまでのマリノスから俊輔登場後のマリノスへの適応を求められます。それは一試合に2チームと戦うかのようで、戦術的な対応力に定評のあるネルシーニョでさえ処理しきれなかった。俊輔を交代カードとして使うとき、相手チームは俊輔のスター性自体を相手にしなくてはいけないのです。