2016年10月25日

10/22 横浜Fマリノスvsガンバ大阪

2nd 15節
横浜Fマリノス 2-2 ガンバ大阪
17 富樫敬真(横浜)
46 井手口陽介(大阪)
75 齋藤学(横浜)
88 井手口陽介(大阪)

ガンバ大阪3連戦の最後は3度目のドローでした。ホーム最終戦としてのエンターテイメント性には欠けるものの、お互いに良さを消しあった結果だと思います。

そして戦術的な引き出しを多く見せたのはマリノスの方で、敬真の復活フル出場、遠藤保仁のほぼ無効化などポジティブな要素もありました。

img_7287

代表から、学が左サイドに復帰。前節で脳震盪を起こしたマルティノスはベンチスタートで、前田が先発。

天純をトップ下に、怪我の翔さんに代わってワントップには敬真が入る。

img_7289

立ち上がり、お互いに積極的な守備からリズムを作りにかかる。

マリノスは、陣形をコンパクトに保った上で、敬真と天純が相手ボランチからチェクを開始。二人とも惜しみなく走り、良くオーガナイズされた守備。

この対応はけっこう厳密で、井手口陽介に引っ張られて天純が自陣ゴールライン際まで戻るシーンもあった。

そして、井手口や今野泰幸から苦し紛れに入ってくるヤットと呉屋大翔への縦パスを、こちらのボランチとCBで狙い撃ち。ことごとく潰した。

いい奪い方ができている。でも、問題はそこからスピードアップできていないこと。

ポジティブトランジションでスピードアップできないのは、人数が足りていないのが一つの理由で、天純や前田を守備に酷使しすぎたかな…

井手口と今野のセットはアラート能力が高く、カウンターの芽を摘みたい系の選手なので、もたもたしているとプレスバックで絡めとられる。

こうして、両チームボランチばかり目立つ試合になる。

ワントップはルーキーが担当した。マリノスは敬真、大阪は呉屋。ただ、中盤がこのような感じなので、二人とも収まらない。裏抜けを増やそうにも屈強なCBにぶち当たる。

ミラーゲームもここまでくるとどうしようもない。

マリノスはルヴァン杯第2戦で、(マリノスから見て)左サイドに流れたヤットから起点を作られた。ヤットを見てしまい間合いを詰められなかったので、走り回る受け手をうまく使われた。

でも今日は、インテンシティの高い中盤で、出し手であるヤットの足元に食いかかることでほぼ仕事をさせなかった。

ヤットはつらくなってポジションを下げてくる。大阪の重心が低くなり、前線がさらに孤立する。

まるで、俊輔が自陣深くビルドアップ関与しようと降りてきて、攻撃が停滞した1stステージのマリノスのように。

一方、マリノスの狙いははっきりしていた。強気に前からボールを追ってくる大阪に対して、安易に蹴らずに丁寧にビルドアップ。

そこで喜田・中澤・パクジョンスとSBを使って相手を引っ張って、そこからアジリティの高い選手のそろう中盤が一気に攻める。

パクジョンスの果たす役割は大きい。呉屋を封じる任務も頑張っていたけど、この攻め方は足元の技術があるパクジョンス抜きでは考えづらい。

中澤と中町はどうしても置いてかれやすい。自陣でさえもスピードアップが要求されるからだ。

天純を効果的に使うこの攻撃は、さらに磨いてほしい。あとは前田がどう絡むか?

マルティノスみたいに単純に縦に爆走してくれればわかりやすいんだろうけど、前田は一緒に運びたい。

前節の甲府戦のようなゴールを考えているのかもしれない。あの時、すごい気持ち良さそうだったもんね。

でもうまく関与できていない。守備は律儀すぎるくらいだし、動き出しも悪くない。チームメイトからの信頼が足りない、任せられていない状況。

SBの攻撃関与は向上している。祐三はいいところで上がってくるけど、クロス精度は積年の課題。

金井はこの試合の影の主人公で、攻撃への関与はセンス抜群だった。味方の特徴を良くわかってるんだろうなぁと唸らせるようなパスも多い。

先制点は金井のインターセプトから。金井はそのまま攻撃に絡むために前残り。バイタルエリアで学からのパスを呼び込みスルーで敬真へ。孤立していた敬真についに強力なサポートが!

あとは完璧なターンから落ち着いて流し込む、敬真のストライカー気質が炸裂して先制!

マリノスに足りていなかったものを示す金井の動きは、単なる「金井らしさ」で終わらすべきではない。

しかし前半終了間際、ほぼ仕事をさせていなかったヤットに一発で仕留められる。バイタルで左サイドにダイレクトで叩くと、呉屋が裏に走り込んだ。

パクジョンスの前がかりな守備が裏目に出てしまった。呉屋を潰しきれずに、最後は井手口の驚異的なミドルシュートで1-1。

嫌な時間帯に追いつかれた。

学は、よく研究されていた。ドリブルにはかなり敵が集まってきた。大阪は、祐三→前田、金井→学の狭いパスを誘導して狩場にしていた。

後半になっても、学は空回りした。強引につっかけては奪われるシーンが続く。学のドリブルには、米倉恒貴と藤本淳吾が二人掛かりで対応し、淳吾は徹底してカットインのコースを意識していた。

ここで、今度は逆サイドの前田や、オーバーラップしている金井を使えればと思う。「自分が引っ張らなきゃ」という思いが過剰に学を焦らせている。

後半には、前半の消耗戦を経て、いまいちど慎重を期す両チームによる見ごたえのない時間帯も。

全体としては効果的ではなかったヤットは倉田秋と交代し、呉屋は長澤駿と交代。

大阪の長谷川監督にとって、前の二人を矢継ぎ早に交代するのはセオリーなのかな?あんまり有効な印象がない。

マリノスは前田に代えてマルティノス。

両チームとも交代カードを使い、試合が中断した時、一人集中力の違ったのは学だった。

米倉のミスを見逃さずに追加点!

これまた抑えられていた学が一発で仕留める。

天純にも決定機。金井からゴールへ向かうパス。うまくコントロールしてGKと一対一に持ち込むも、とっさに出たのは左足だった。右足で蹴っていればもっと楽なシュートだった。

淳吾に代えて藤春廣輝。サイドをえぐる本来の攻撃を取り戻そうとする大阪だけど、そもそもマリノス守備陣はSBの上がる時間を作らせなかった。

でも、さすがにマリノスのボランチは疲れていた。倉田のカットインで二人とも剥がされると、またもや井手口のロングシュートで同点に。

中央突破を許すシーンもあったけど、守備陣に大きな破綻はなかった。中澤や祐三の一対一でのドリブル対応は老獪だった。

2-2で試合終了。

結果的には大阪の個人の能力に屈したイメージですが、天純とパクジョンスを使った新しいチームの戦術理解度は高まっています。

俊輔依存からは抜け出したと思います。でも、後半にテンションを保てなくなっているので、違う方法で試合をコントロールする必要があります。

2nd第3節神戸戦のように俊輔を交代カードとして使うのもアリです。

ここからは来期を見据えた残り2試合になります。マリノスは変革期にあり、移籍市場でその動きは加速されそうです。

まず、エリク監督は続投するのでしょうか?そして、残りの試合をどのように位置づけているのでしょうか?

いろいろ勘ぐりたくなりますね…

にほんブログ村 サッカーブログ 横浜F・マリノスへ