2016年11月1日

10/29 横浜Fマリノスvsサガン鳥栖

2nd 16節
横浜Fマリノス 2-2 サガン鳥栖
22 金民友(鳥栖)
51 富山貴光(鳥栖)
54 中澤佑二(横浜)
69 齋藤学(横浜)

来期へどのように繋げていくかが重要なリーグ残り2戦。金民友を兵役で失う鳥栖は、ホーム最終戦でイケイケムード。まだ戦術の模索・試行段階のマリノスはがっつり飲み込まれました。

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マリノスのフォーメーションは久しぶりに兵藤をトップ下に据えた4-2-3-1。あわよくば、前節ブレーキになった中町のビルドアップに天純がスピードを与え、兵藤に敬真をサポートさせつつあっという間にゴール前まで持っていきたい。

実際は、天純のビルドアップ関与は未熟だった上、鳥栖のハイプレッシャーに終始ドタバタする守備陣。ミス連発でショートカウンタを浴びまくり、そんな味方をカバーするように柔軟にポジションを変える兵藤は、鳥栖の守備組織の思う壺だった。

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(スカパー)
鳥栖はダイヤモンド型の4-4-2。

前からの果敢なプレスが目立つ。前線の3人とボールサイドのSHで圧力をかける。マリノスのパスコースがなくなってくるとすかさず高橋義希がサイドまで寄ってくる。基本はここで奪い切りたいけど、無理だったときのために逆サイドのSHがアンカーの位置に絞ってバイタルエリアを閉めなくてはいけない。

今のマリノスのビルドアップ陣にとって、最初の3人の関門は相当きつかった。あたふたしてしまったけど、それでも執拗に繋ごうとした。来年への積み上げの意識が挑戦を促していた。

天純はいつものトップ下の動きを、ボランチでやろうとしているように見えた。相手をおびき寄せながら細かくつないで崩そうとする。でも、必要なのは大きな展開で、鳥栖は順調にマリノスのプレーエリアを狭めることができた。

天純は受動的にチャレンジを増やすタイプかもしれないと思った。プレッシャーを逆手に取る。振り向きざまに一人置いていったり、相手の重心と逆方向に抜け出したり。

自分からチャレンジはできない。今日のように低い位置で、まだ敵はそこまで食い付いてこないと、何の有効な働きもできないまま絡めとられてしまう。

この試合、学と金民友がいる(マリノスから見て)左サイドでの攻防がほとんどだった。

左サイドに高橋義希が詰めてきてから、逆サイドの福田晃斗がスライドしてくるギャップで真ん中が空く。そこで兵藤が受けてくれるとチャンスになっていた印象。

天純や喜田を始めビルド陣があたふたすると、学へのボールや敬真へのボールは必ず苦し紛れになる。兵藤はそこをサポートしようとするので、真ん中には居なかった。

勝ち目の低い人数勝負に持っていくのではなくて、手薄な真ん中で一呼吸入れてくれたら攻めやすかったはず。俊輔の「一人ずらしてピンポイントのサイドチェンジ」があったら余裕なのになー。

また、兵藤は前後半通じて、裏への抜け出しを狙っていたのに全くパスが出てなかった。「ギリギリまで後ろでつないでみる」一辺倒になっても攻めづらいって、兵藤は分かっていたのではないか。

一方鳥栖のビルドアップは、アンカーの高橋が最終ライン、両SHがボランチっぽい位置で関与する、盤石の7人体制だった。

難しいのは、学が見るのは絞っていく金民友なのか?それともSBの谷口博之なのか?谷口は金井に任せたい。金民友の方が危険度は高い。でも金民友についていくと自分も絞らなきゃいけないので、奪った時に良さが出にくい。

前半の学は金民友をちょっと諦めてる感じがあって、実際に不運な失点につながった。守備が崩されてはいなかったけど、金民友への大歓声がボールに乗り移ったような不思議なゴールだった。

金民友が蹴った瞬間、中澤はラインを上げるのがわずかに遅れてしまったため、豊田陽平はオフサイドではなかった。哲也にとって止めるのは簡単なシュートだったけど、その豊田がブラインドになった。

主戦場は左サイドだったとはいえ、あまりに右サイドは何もなかった。対面の福田が逆サイドにまで流れて仕事をしている中、前田は全然攻撃に絡めなかった。

球離れが良すぎて、兵藤や天純にサポートを要請している。無謀でも仕掛けてくれた方が良かったことは、後半のマルティノスを見ればわかる。

パクジョンスも危うさを露呈した。豊田へのマークを担当したけど、豊田を超えてくるボールにまでいちいち競りにいってDFラインに穴を作った。豊田がオトリになって、富山貴光や鎌田大地にロングボールが収まるシーンは多かった。

中澤とパクジョンスのセットには、裏へのボールへの対応スピードに課題がある。中澤の方は、祐三が常にアラート効かせてるけど、パクジョンスのサイド、金井はそこには居ない。

後半になると、追加点を浴びる。天純のミスからカウンター。両SBが上がっていたので簡単に数的不利になると、金井の裏を考えるあまりパクジョンスは富山への寄せが甘くなった。富山のシュートはDFに当たってゴールへ。0-2

ただ、前半よりは落ち着きを取り戻し、長いボールも増えた最終ラインは後ろであまりつっかえなくなる。鳥栖のプレスも早々に強度が落ちてくる。

そして追加点を浴びた直後に、ショートコーナーから中澤のヘッドで1-2。すぐに点を返せたことで、マリノスは押せ押せモードに。

兵藤に代えてマルティノス。前田はトップ下へ。サイドで引っ張れないならマリノスではSHは務まらない。

マルティノスは意味不明なくらい強引な仕掛けを繰り返した。エリク監督は、前半に仕事が余り気味だったボランチに、ショートカウンタ起点を求めた。

奪われた後に一気に前に出て行くようになり、喜田は相手GKまで追いに行く象徴的なプレーを見せた。

林彰洋のキックミスから学が鳥栖DF陣を切り裂き、敬真とのワンツーを挟んで圧巻のゴール!

マルティノスの存在感で前田や天純が真ん中で居場所を見つけやすくなり、学もサイド深く開いて、ここからは両サイドからクタクタになった鳥栖を蹂躙。

鳥栖は鎌田に代えて池田圭。ボランチに高橋と福田を並べて、トップ下をなくし、学とマルティノスにはそれぞれ早坂(途中出場)と金民友を当てる。

マリノスも前田に代えて怪我明けの翔さんを投入し、2トップに変更。逆転のための怒涛の攻め。

翔さんが下がりつつ起点となってマルティノスを走らせると、PA内でパスを受けた敬真のシュート。決定的だったけどGKの正面に。敬真は、単独でチャンスを作っていて、運動量も急激に向上しているのであとはここを決めるだけだった。

学のドリブル突破から翔さんの強烈なシュートもあったけど、結局ゴールを割ることはできずに2-2。また同点で試合終了。

終盤につれて尚躍動する学の突破は凄みを増しています。学と当たった鳥栖の選手は、金民友、谷口、キム・ミンヒョク、全員足つってました。鬼ですね。

最終節。年間1位のかかった浦和レッズ。埼スタ。マリノスは通算400勝まであと一つ。これは熱い戦いですね!
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