2016年4月30日

4/30 横浜Fマリノスvs湘南ベルマーレ

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1st9節 横浜Fマリノス 0-1 湘南ベルマーレ

48 高山薫(湘南)

スタジアム暗転から始まる今節は、マリノスの調子が暗転してくことの前兆に!前節広島に悔しい負け方をしてからの、今度は最下位相手に初勝利献上!ゴールデンウィークの連戦を占う船出は、神奈川県内で早くも沈みました!

この試合、最初観たときはなんかふわふわと試合が進んでしまって、うーん明らかに問題アリなんだけど、なんなんだろうこれ、と言う感じでいつのまにか負けてました。

本当はこんな試合何度も観たくないのですが、もう一度観なおしてその「なんとなく」の部分を整理したい、と思って頑張りました…

試合開始から湘南の滑り出しは、見ていて気持ちのよいほどの全力プレー。前線から猛プレス、90分持たせるつもりなど毛頭ありません。

特に湘南のキャプテン高山薫、この人のエンジンは最初から全開です。ただ走りまくってるだけじゃなくて、彼はプレーの予測が鋭いため出足がとても早い、単騎でも効果的なすばらしいスプリント。

マリノスは、学を走らせ左サイド深くにロングボール供給。湘南はすぐに囲んでくるので、マリノスの味方はサポートしにいかなくてはなりません。このため狭い所に人が集まっていく傾向があり、お互いに打開が難しくなります。

逆に広いスペースにボールが出るとチャンスに発展しやすいので、マリノスは俊輔が独特のスキルをみせ、所々で重要なアクセントになっています。
学がゴールに向かって、中央にドリブル突破していくシーン、今シーズン多いですよね?その時、翔さんを始めとした周りの選手は、学と同調するように真ん中に絞っていって、自らもゴール前でのプレーを望みます。でも、いつも思うんですけど、それじゃあ相手マークを引き連れてきているだけで、むしろ学のコースを消してしまっています。

自分たちで手詰まりにしている感が否めない。誰かは大外回るとか、もっと学の動きに連動して効果的に攻める方法を考えなくてはなりません。今のマリノスにとって、最大の攻撃オプションは学の単騎突破です。これを活かすしかないのですから。

マリノスは段々とポゼッションを強めるけど、いつもと違うのは、湘南はブロック崩してまで果敢にボールホルダーに圧力掛けてくることです。よく組織化されていて迷いが無いです。

マリノスは、こっちがボールを持っているにもかかわらず受け身になっています。誰かが仕掛けなくてはならないのに、そしたらむしろ湘南のプレスの裏には大きなチャンスの可能性があるのに、無難な横パスばかり。

湘南のプレスに追いやられて、GKまでバックパスしてしまうことが多いのですが、今日は飯倉の精度が良くない。キック自慢の選手なのに、とことんサイドラインを割ってしまいます。

リスクを取らないなら、たしかに俊輔に預けて局面打開・手詰まり解消が最善です。誰でもわかります。でも、ゴールは本来俊輔の役割じゃない。誰が次の局面でリスクを冒せるかですよ。

マニュアル通りに攻めてる印象が拭えません。それぞれが役割を果たそうとしてる、遠藤も頑張ってる。だからある程度までは回せる。そこそこの形にはなる。

ただ、そこまでは湘南だって想定して、しっかり組織的に動いてきます。どこかで必要な違いを作れないまま、なんとなくミスして奪われてしまう。

湘南がボールを奪った時、それは自らが作った密集からのスタートになります。湘南は、少ないタッチ数でパスをテンポ良く回してマリノスの密集プレスをかいくぐろうとしてきます。

一方マリノスのポジティブトランジションは、密集を回避してもう一度落ち着いたポゼッションを作り直そうとします。その結果、ダイナミックな展開や、相手プレスに濃淡を生み出すキープが必要になり、俊輔依存が進みます。

いつまでも俊輔頼み。たとえば、パスだす時にある程度までプレス引寄せてから出すとか、ひとつフェイント入れるとかターンして前向くとか、フリックやワンツーで前向けるようなチャレンジをするとか、ちょっとした違いが欲しい。そうゆう一工夫も、リスク抱えなきゃ生まれないよ!

湘南からしたら、マリノスのポゼッションは結局追っかけ回してさえいれば恐くないです。

敬真に簡単に預けようとするプレーも多かったです。それ、カイケに対しては全然やらないけど、みんな敬真の方が信頼度が高いのでしょうか?ただ、敬真は常に孤立気味でした。

相手CBの、坪井慶介もアンドレ・バイヤも体が強かったです。苦し紛れに敬真めがけてとんでくるロングボールも、競り負けたり、潰されたりしました。
敬真が調子いいときは、プレッシャーを避けてサイドに流れてボールを能動的に呼び込むことが出来ます。しかし今日は、どちらかと言えばマーカーに付かれながら、真ん中から締め出されている感じでした。

そして、喜田と下平はプレス掛けられた状況下でパスミスしすぎです。下平から敬真へのギャンブル縦パス。成功率が低過ぎます。それが下平の生命線でしょ?

中澤は、落ち着いて空いている選手を見極め、正確な縦パスを送りました。大胆なドリブルもありました。もともと身につけていなかったこの辺の貢献に、ベテランになってからでもチャレンジできるのが中澤の凄い所です。新井も回数は少ないですが、自慢のフィード精度を見せてくれました。
前半は全体的には低調な動きに終始し、スコアレスで折り返します。

先制点は、後半の立ち上がりに奪われました。ミドルサード、ダイレクトで何本かパス繋がれブロック崩されると、高山にスルーパスが出ます。新井は食いつきにいっていたので、最終ラインには中澤しかいませんでした。

でも、相手も高山しかおらず、中澤もスルーパスがでる直前まで高山をしっかりチェックしていました。でも、高山の鋭い動きだしと共に、なぜか野放しにしてしまった。まさに難しい時間帯に一瞬の隙を突かれました。

マリノスは敬真→カイケ。喜田→兵藤と、立て続けに交代カードをきります。

敬真には難しいボールばかり与えられました。そのわりには、なんとか体張って味方の近くに落とすなど、懸命なプレーが観れました。

喜田にとっては残念な試合になりました。奪いきる場面においても、展開する場面においても、余裕が無くクオリティに欠けました。

兵藤を入れることで、相手ブロック内でハブ役になってもらい、外側にばかり逃げる攻撃ではなくもっと内側を使えるような攻撃を目指します。

このあたりで、学の強引な突破からのシュートが、相手の手にあたってPKを得ます。キッカーはカイケ。先週えぐいPKを決めた俊輔ではありません。チームとして、カイケを勢いに乗らせてあげたいという思いでしょうか。

しかしカイケ、決められません。うーーん持ってない

湘南は防戦一方でしたが、相変わらず惜しみないスプリントを繰り出す高山薫と、ドリブルと広い視野が光る菊池大介は個として突出していました。
途中出場の兵藤は、軽快に動き直してパス回しを潤滑・安定化させました。これはけっこう効果があったと思いますが、疲れが溜まってきた湘南の方も真ん中だけはしっかり固めてきたので、マリノスの攻撃はこの後サイド一辺倒になりました。

学は、ドリブルだけでなくパスの出し手としても攻撃の中核を担うようになりました。味方のことをよく理解した配球は白眉です。

カイケのボールを欲しがるタイミングは、今までチームメートからあまり理解されていないように見えました。「ほんとはそのワンテンポ前に欲しいんだよなぁ」みたいなのが多かった。

でも、学はカイケの欲しがるベストなタイミングでスルーパスを送りました。カイケにしっかり渡ったものの、カイケのファーストタッチが大き過ぎた上に、そのあとの折り返しのパスがなんとも雑でした。

そのすぐ後にも、学ぶからカイケに良いスルーパスが入ります。今度はマーカーが付いていなくて余裕があったにもかかわらず、力の入ってないクロスをあげてしまいました。

このへんはもう言い訳できません。欲しがってる所に欲しがっていたタイミングで来たパスです。自分に何が出来るか示さないと、スタメンは厳しいと思いますね。

その後も俊輔を右サイドにおいた4-4-2でサイドからクロスを上げていきますが、これ今のマリノスにとって本当に有効な手段かどうかは甚だ疑問です。

俊輔もキープ力と展開力で違いを見せつけてきましたが、キック精度が奮いません。ロスタイム、俊輔からPA内に浮き球のパス、カイケが競り合った後ろで学が足で合わせようとするもミートせずキーパーへ。これは数少ない決定機でしたが、決めるのは難しいボールでした。

最後まで放り込むことしか出来なかったことを悔やむできです。結局戦術的なバリエーションと、攻撃時の気力や迫力、これらの不足を露呈して、最後まで湘南を崩せませんでした。特に前半は消極的なプレー選択が目立ち、逃げ腰なメンタル面はチーム全体として改善しなくてはなりません。

失敗を恐れていては、成功もありません。マリノスは若手を重宝するようになりましたが、無難な立ち回りを学ばせているわけではありません!とりあえず、リスクを掛けないプレーの連続が試合を観たときの印象の薄さに繋がって、「なんとなく負けた」感を出していたのかな、と仮定した。もやもやもやもや…