2016年5月5日

5/4 横浜Fマリノスvs名古屋グランパス

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1st第10節

横浜Fマリノス 1-3 名古屋グランパス
9 シモビッチ(名古屋)
49 和泉竜司(名古屋)
70 伊藤翔(横浜)
78 川又堅碁(名古屋)

誰がどう見てもシモビッチを中心に攻めてくるだろう名古屋ですが、シモビッチは高さだけの選手ではなく、むしろ足元の技術とか、落としの正確性とかを売りにできる選手。ボールを引き出して柔らかいボールを味方に預けます。

トップ下のルーキー和泉竜司がシモビッチのまわりを衛星的に動き回って、彼の長所を活かそうとします。

マリノスは攻めのとき、中盤3人の俊輔・中町・喜田が交互に最終ラインに組み込まれていく。中町や俊輔はSBの位置に、喜田はCBの間に入っていくことが多いです。

SBを押し上げてサイドを分厚くすると、そこがビルドアップの拠点になります。3人のうちの余った人も、ボールサイドに寄ってきます。

カイケとのパス交換も織り交ぜて、基本はサイドで数的優位を作ろうと。学のサイドから、下平の特徴を巧く引き出す形でシュートチャンスまで持っていく場面がありました。

または、遠藤と学という縦への突破力を持つ選手がドリブル突進を匂わせつつ、俊輔の質の良いサイドチェンジで変化をつけていく。サイドチェンジがうまくいった時、ボールを受け取った学・遠藤はマーカーが外れているのでしっかりと前を向いた状態で勝負させることが出来ます。

前半は特に遠藤のサイドからうまくいっていました。積極的だし、持ち味のスピードを発揮しています。

すべて、あくまでサイドからです。リスクを切り詰めまくった結果。大事なのは、サイドの選手が大きく開いて、ピッチを広く使うことです。

ただ、ここまでに人数を割きすぎているので、遠藤の突破からたとえ中に折り返しのパスが供給されて、誰かいれば大チャンスという場面でも、最後の局面で人数不足は否めません。

マリノスは決定力が無い、それもそうなんですが、「守備的な攻め」をしているのである程度は仕方ないです。むしろここを変革すれば決定力は上がると思います。マリノスのカラーでは無いですけど。

エリク監督はカイケの一発にも賭けたいみたいですね。カイケに裏を抜けさせようという狙いのロングボールが幾度と無く出てきますが、うまく繋がりません。

カイケは早めのタイミングで裏へのパスを求めてくる選手ですが、それにまわりは合わせることができていない様子。

チームとして「ロングボール→オフサイドとられる」のパターンが多過ぎて、自ら試合の流れを逃していました。今日のカイケはステップにキレがあるので使ってあげて欲しいんですけどね…

名古屋はボランチの田口泰士を中心にパスを繋いでも、バイタル以降マリノスからのプレッシャーを受けると、どこかで雑になってしまうのでほとんど話になりません。頼みのシモビッチにさえいい感じでボールが入らないです。

CKから、俊輔のボールはニアサイドで中町の頭に合わせるピンポイントなボール。中町のヘッドはうまくコースを塞いだGKに阻まれ、クリアボールを喜田がミドルシュート。これまたGKが取りこぼしたところに至近距離で学が飛び込みます。しかしまたGKに止められる。

一回の攻撃で相手GKに3回当てる!

逆に名古屋に攻め込まれます。シモビッチに大雑把なクロスを入れられると飯倉がキャッチミス。これをシモビッチに詰められて先制されます。ううう飯倉ミスが多い…

リスク回避のあまり、最後の局面PA内に人数を送り込めない、それゆえに決定機になかなか繋がらない前半でした。そんなマリノスが絶対に与えてはならない先制点を、飯倉のミスからあっさり与えてしまった印象です。

後半立ち上がりにマリノスはさらに突き放されました。シモビッチに代わって入った川又堅碁と飯倉が、クロスに対して空中で交錯。飯倉が一瞬キャッチしたように見えましたが、川又の頭が飯倉の腕に入ってボールがこぼれる。これを和泉に押し込まれて、不運な形で0-2。これは川又のファール。普通に。

後半の名古屋は機動力が上がりました。シモビッチの交代は怪我なのかもしれないけど、結果的に、攻め方が永井謙佑のスピードを活かしたカウンターに一本化され、それは単純に脅威でした。

ハーフウェイライン辺りから学が、中央でマーカー引き連れながら裏を狙うカイケにスルーパス、カイケは半身で受けてターンからゴールへ向かうところまで滑らかにやってみせました。そのあとDFの足が伸びてきて失敗に終わりましたが…ずるいなぁ、たまーーに大物の片鱗見せるの。期待しちゃうじゃん笑

マリノスは相変わらず、サイドにいい形でボールが入らないとチャンスになりません。そのために、一人余分にマーク剥がしたり、少し変化をつけてサイドチェンジしたりしてくれる人…これが俊輔しかいない。俊輔を経由せずに苦し紛れにPA内放り込んでも、カイケしか居ないのでどうしようもありません。

0-2で負けているのに、なかなか有効にサイドを使えないことにエリクはモンモンとしました(寒いダジャレ)。下平に替えて前田直輝、カイケに替えて翔さんです。

名古屋はいい所無く2点リードしてしまった感じでした。その後も自陣でひたすらミスを繰り返すので、マリノスのショートカウンタの練習みたいになります。

祐三が俊輔と囲んで奪った所、俊輔が一度溜めてからサイドに走り直した祐三へ。祐三のグラウンダーのクロスは、GKにはじかれ、遠藤の前に転がります。遠藤!焦って蹴ったボールはまたGKに当たる。決めて欲しかった。

左サイドに縦並びになった前田と学。学を前田が追い越していく動きからクロスまで。DFにあたるけどこぼれ球に遠藤がダイビングヘッド。それがクロスバーに当たってこんどは翔さんの元へ。落ち着いて流し込んで一点返します!

翔さんの今シーズン初ゴール!遠藤、決められないなぁ…

押せ押せムードのなか、しっかりと点を取りました。学と前田の左サイドが活性化されていました。前田が気を吐いていました。

その後も名古屋は永井と川又の2人で攻めてくるカウンター以外は恐くなくて、マリノスのペース。

学は真ん中絞って縦パスの受け手になっては裏に走り込む翔さんや前田を使おうとしました。俊輔は右サイド、祐三とのパス交換から起点になり、遠藤を真ん中に押し出すことで前線中央の人数不足を埋めようとしました。

俊輔が右サイドからあげたクロスは飛び込んできた中町が強烈ヘッド、GKに阻まれるも、ボールは遠藤の前へ。遠藤!今度こそと思ったけど、遠藤のシュートはDFに当たってクロスバーの上へ。

ボールがこぼれる所にいつもいるのは素晴らしい嗅覚なんですが、どうしてもどうしてもシュートが入らないですねー

中町も最後の局面まで上がってきて、遠藤も中に入って、翔さんもいて、人数かければこうやってチャンスになるのに!これをもっともっとやらなきゃ!
しかしマリノス、この直後にダメ押しを許します。CKから、一度はクリアされたボール、もう一度立て直すために一番後ろに残っていた祐三まで下げます。その次、祐三が右サイドへ、確実に通さなくてはいけないパスは、永井に狙われていました。

一番ダメなタイミングで、一番ダメな人に奪われる〜。奪った永井は猛スピードでサイドを駆け上がり、中に入り込む川又へ完璧なクロス。川又がうまく合わせて万事休す。

小倉監督大喜び。シモビッチ交代は怪我なのか、それとも小倉采配なのかは知らないけど、むしろシモビッチを使った攻めに拘らず、川又と永井に丸投げした状態が吉と出ました。

マリノスは、カウンターをされたくなくてビルドアップから一生懸命リスクを減らしているのに、減らしているのとは別の場面でがっつりカウンター決まられてしまいました。CKでCBがみんな上がってるんだもん。無理無理、こんなところでボール奪われたら。

エリク監督最後のカードは、喜田に替えて栗原勇蔵。3バックにして高さ補充。

こんなのセットプレーから狙うよって言ってるようなものなのに、名古屋はこの後もCKやFKをいくつもマリノスに与えてくれます。

でも、名古屋も高いんだよね…

それにマリノスの攻撃パターンも分かりやす過ぎ。あまりにもサイド一辺倒でした。結局名古屋に最低限の対策をされ、隙だらけの敵を相手に1-3で数字上完敗。

内容で勝っているのに、ミスで負けていくのはつらいですね…